発汗測定技術とは?
スキノス発汗計における“発汗量(局所発汗量)”の単位はmg/(㎠・min )。 “発汗量” は皮膚表面1㎠から1分間に発生する水分量[mg]を示します。
皮膚表面から発生する水分の総量を表示します。 測定部の皮膚をカプセルで覆うため、皮膚から発生する水分量の総量を計測できます。
液体として存在する水分、皮膚表面に既にある水分(無効発汗):
無効発汗は、“たまたま皮膚に残っている水分”であり、発生した発汗量全体を反映するものではありません。
気体として発生する水分量(有効発汗):
これも、発汗量全体を反映するものではありません。なお、快適環境化における皮膚蒸散水分量を不感蒸散(TEWL)といい、発汗とは区別されます。
スキノス発汗計はある時間の蒸散水分量(ある時間にカプセル装着部から”失われた水分量”という意味で『失水分量』と呼びます。)を真値とし、失水分量と装置出力値が一致するように校正されます。 右図は、失水分量-装置出力比較の1例です。
「換気カプセル形発汗量測定器」に求められる性能や当該性能の評価方法が標準化されました。
昨今の省エネルギーの推進や温暖化が問題となる中、省エネ性と快適性を両立させた製品の開発において、その製品の評価項目として重要となる発汗量を連続で客観的、定量的に評価する手法が求められています。
この規格の制定により、人の発汗量を統一的な指標で定量的に測定、評価できるようになったことで、省エネと快適性を両立させた製品等の研究開発に発汗計測を取り入れやすくなりました。