発汗測定技術とは?
発汗量の測定方法は、『定性的』方法と『定量的』方法に大別されます。
ミノール法(ヨウド・デンプン法)は、主に発汗部位を特定することを目的に用いられる『定性的』方法です。
『定量的』方法としては、体重減少量やろ紙法がありますが、いずれも不連続的な測定方法です。
それに対して、換気カプセル型発汗計による方法は、連続的に、発汗量の経時変化を高精度に測定することができます。
(換気カプセル型発汗計による発汗量の測定値を『局所発汗量』と言います)。
測定環境の空気を基準にすることで、乾燥空気を必要としない簡便な発汗計です。 皮膚通過前の空気湿度と皮膚を経由した後の空気(汗の蒸散水分を含む)湿度を二つの湿度センサで検出し、その差から発汗量を計測します。 湿度センサの出力は絶対湿度(単位:kg/kg(DA):1kgのDryAirに対する水蒸気の質量割合)として得られ、測定される発汗量は皮膚からの蒸散水分量を示すように校正されます。
【特徴】消耗品が不要、小型化が可能
測定する発汗量に対応した流量の空気により測定を行う機構です。これにより、高応答・広ダイナミックレンジを実現しました。
従来型発汗計に比べ、流量補償方式を採用した発汗計(SKN-2000)では、立ち上がり時間が約5分の1(1s以下)と応答特性が向上。
生体反応に対するレスポンスが早いため、波形の潰れが少なく、今まで見られなかった細かな反応も観測することができます。
従来の発汗計に比べ、ダイナミックレンジが2倍(4mg/min)に広がりました。
運動による発汗などの多量温熱性発汗の測定も可能です。